外壁の塗装が色褪せてしまうと、建物全体が古びた印象になってしまうものです。デザインがオシャレでもそれも台無しになってしまうこともあるでしょう。
外壁塗装の色褪せはなぜ起こるのでしょうか?原因と色褪せの対処法について知っておくと役に立ちます。色褪せしにくい塗装方法や色選びのポイントについてもお伝えします。
外壁塗装の色褪せはなぜ起こるのか?
外壁の色褪せの原因としては紫外線や雨や風、気温の変化などによる塗膜や顔料の劣化が挙げられます。特に紫外線が強く当たる部分は、色素の結合が紫外線によるエネルギーに切断され、色が変化しやすいのです。
また、塗料が酸素と結合することで酸化が起こります。酸性雨などによって酸化することで物質が変化し色が変わってしまうことがあります。
塗装したばかりの外壁は美しいものですが、年数が経過するとこのような塗料の化学的な変化により色褪せや変色が起こります。
外壁塗装が色褪せてしまったときの対処法
外壁が色褪せてしまった場合、自分で塗装をするという方法があります。しかし、専門知識や技術がない場合、壁の表面だけに塗料を乗せるだけになってしまうことが多いでしょう。
その場合、多少は見栄えが良くなりますが、根本的な劣化の原因はそのままなので、すぐに色が剥がれたり、色褪せしたりしてしまうことが少なくありません。
2階や3階などの外壁は足場を組まなければできない部分もあり、プロでないと高い場所の塗装は危険が伴います。外壁の塗装をする場合は、専門業者に依頼した方が仕上がりも美しく、色も長持ちします。それにケガの心配もありません。
専門業者といってもさまざまです。選び方を間違うと、すぐに再塗装をしなければならないこともあるので注意が必要です。
外壁塗装の業者を選ぶ際には、品質のよい塗料を使っているか、アフターケアが充実しているか、経験のあるスタッフが塗装をしてくれるか、といった点をチェックすることが大切です。
特に技術が未熟な業者を選ぶと、下地処理が不足していたり、塗料が乾燥しないまま上塗りをしたり、塗りが薄かったりすることで、色褪せしやすくなるリスクが高いです。ホームページなどで実績を確認したり、評判をチェックしたりするとよいでしょう。
色褪せしにくい塗装や色選びのポイント
色褪せしにくい塗料を選ぶことで色褪せしにくくなります。そのためには耐久性が高く、紫外線エネルギーによる結合の切断をしにくいものや汚れに強いものを選ぶことが大切です。
フッ素塗料やシリコン系、アクリル系の塗料は耐久性が高く変色しにくいとされています。反対に、ウレタン塗料やポリエステル樹脂塗料は価格は安いのですが、耐久性が低く色褪せしやすいとされています。
また、色褪せしにくい色選びも大切です。特に白は色褪せしにくいといわれています。白は紫外線などの熱エネルギーによる色素の切断や化学変化が起こりにくいのです。
ただし、汚れが目立ちやすいのがデメリット。それを避けるなら黒を選ぶことです。黒は光による分解に強い性質があります。また青も耐光性が高く、色落ちしにくい色です。
反対に色褪せしやすいのは、赤や黄色、紫が挙げられます。これらの色は紫外線に弱く、色褪せしやすいのです。
色褪せは選ぶ色だけで決まるわけではありません。塗膜の状態も影響するので、色褪せしやすい色を選びたい場合でも、耐久性の高い塗料を選ぶなど方法があります。業者に相談してみるとよいでしょう。
まとめ
紫外線や雨、風など自然にさらされている外壁は、紫外線のエネルギーや酸化などにより色褪せしたり、変色したりします。そのまま放置すると劣化が進行するばかりなので、外壁が色褪せてきたら、早めに再塗装をしましょう。
その際には、色褪せしにくい色や塗料を選ぶことも大切です。専門業者と相談しながら、色褪せしにくい塗装を行いましょう。