外壁塗装は自分でできる?方法や手順とメリット・デメリット

外壁塗装は自分でできる?方法や手順とメリット・デメリット

建物は年数を経過することによって、風雨などの影響もありどうしても劣化してしまうため、外壁塗装が必要になるのですがその方法としては専門の業者に依頼をすることが挙げられます。

しかし、費用がかかるのは嫌だという人の中には自分で行う、いわゆるDIYで外壁を塗装を行いたいと思う人もいるかもしれません。

ここでは、外壁塗装をDIYで行う場合の方法や手順、メリット・デメリットなどについてお伝えします。

外壁塗装を自分で行う前に確認すべきこと

自分でDIYを行う際に確認しておくべきことがあります。まずは事前に汚れを丁寧に落としておくことです。

汚れの目立つ状態で塗装をしても、その箇所だけ変に目立ってしまうからです。また、塗装に使用する材料も安易に安いものを選ぶのではなく、外壁の状態やつくりにしっかりと合ったものを選ぶ必要があります。

さらに、乾燥時間はきっちりと守ることが大切です。これを怠ってしまうと、塗装が終了して見た目はバッチリのようでも防水性が維持できず簡単に雨漏りしてしまう可能性が出てくるのです。雨漏りに関しては、劣化や破損している部分も忘れずに補修しておくことも求められます。

外壁塗装を自分で行う方法や手順

上述の注意点を確認した上で、いよいよ外壁塗装を行います。

1. 足場の設置

まずは足場の設置から行います。足場の設置は専門の資格を所有している人しかできませんので、この作業は業者に依頼することになります。資格を所有している人がDIYを行うのであれば、依頼をする必要はありません。

2. 洗浄

足場が設置されたら、外壁を洗浄します。遠目からだと気が付かない汚れやカビ、コケなども足場を使って建物を間近で見ることで発見できると言われています。

その方法は、デッキブラシを使うのですが足場の上で作業をしなければならないため、足元への不安が重なって十分に洗浄できないかもしれません。そのような場合には、デッキブラシではなく高圧洗浄機を使用することをおすすめします。

3. 乾燥

外壁を洗浄した後は、すぐに塗装に移るのではなく乾燥させる必要があります。乾燥させずに濡れた状態で塗装をすると、塗料が十分に行きわたらず耐久性が悪くなってしまうのです。この作業はただ放っておくだけで、特別何かをする必要はありません。

4. 下地処理

乾燥が終わったら下地処理を行います。下地処理と一口に言っても、その方法は次の3つに分かれます。

  • クラック補修
  • コーキング補修
  • ケレン作業

クラックというのはひび割れのことで、コーキング材やへらなどを使って補修しなければなりません。クラックの洗浄から始まり、下塗り材を塗布し、コーキング材を充填します。その後、忘れずに乾燥期間をとりましょう。

コーキング補修ですが、これはサイディングボードの継ぎ目を補修することです。経年劣化などによってひび割れが起きている可能性がありますので、事前に対応することが大切です。

この作業でも下塗り材やコーキング充填を行うのですが、その前にマスキングテープを使って継ぎ目周辺の溝の周りを養生しなければなりません。この時、すでにあるコーキングをカッターなどで剥がすことを忘れないようにしましょう。

ケレン作業では外壁の鉄の部分のサビや汚れを落とす作業です。ワイヤーブラシや研磨用パッドを使い汚れやサビを落としたら、最後はサンドペーパーで目荒しをして終了です。

この下地処理は外壁塗装の作業の中でも重要な部分です。続いて養生を行います。特に初心者の場合、塗装に慣れていないせいか塗料が飛び散ってしまい関係のない部分も塗られてしまうことがあると言われています。そうならないためにも、養生テープやシートを使ってしっかり保護します。

5. 下塗り

これらの作業が終了していよいよ下塗りです。あくまでも下塗りですが、とても大事な場面です。細かな場所から塗装をしていき、全体はローラーで行います。ムラがないようにローラーを転がして、乾燥させて完了です。

6. 中塗り・上塗り

その後は中塗りと上塗りです。用語ではこのように2つに分けることができますが、実際には同じ作業を繰り返すだけです。上塗り専用の塗料を使い、下塗りと同じようにローラーなどを使って塗っていきます。しっかり乾燥させて、養生テープなどを剥がし足場を解体して外壁塗装が完了します。

外壁塗装を自分で行う際のメリット・デメリット

メリット

メリットは、とにかく費用を抑えられることです。専門業者に依頼をすると、初心者よりも綺麗に仕上がるかもしれませんが、その分費用がかかります。DIYでも道具を揃えるので費用がかかりますが、依頼をするよりは安く済むと言われています。

デメリット

デメリットは、作業に時間がかかってしまうことです。専門家でもこれら一連の流れを2週間程度かかるとされている中で、初心者の場合は1ヶ月以上は必要とも言われています。これだけの時間をかけても、十分にひび割れに対応しきれずすぐに剥がれてしまった、というケースも少なくありません。

まとめ:DIYをする前に

自分で外壁塗装を行う場合、メリットもあればデメリットもあります。費用が少なくて済むというメリットに惹かれ自分でやってみると、多くの時間が必要であったり早々の劣化などに直面するかもしれません。

メリットだけに目を向けるのではなく自分で行うことでどのようなデメリットがあるのかも、しっかり把握することが大切です。

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