皆さんはサイディング外壁とは何かご存じでしょうか?
サイディング外壁のサイディングとは住宅を建てる際に使用される外壁材の一つです。サイディング外壁はモルタルと並んで国内でもっとも普及している住宅用外壁となります。モルタルと比べて耐用年数が長く、安価であることがサイディング外壁のメリットです。
今回は、サイディング外壁についてその耐用年数と長持ちさせるポイントを紹介します。
サイディング外壁の耐用年数
サイディング外壁は丈夫で長持ちとされていますが、耐用年数は一般的なサイディング材の耐用年数はおよそ40年ほどと言われています。しかし、外壁を作るにはサイディング材だけでなくシーリング材や塗料といった材料も必要です。
そのため、サイディング外壁の耐用年数といった場合にはシーリング材や塗料の劣化具合も考える必要があります。
シーリング材とはサイディング材同士の継ぎ目を埋めるために使われるものです。防水性や気密性が高い素材でできており、サイディング材が受ける衝撃を和らげる働きがあります。このシーリング材は劣化が激しく、早いものでは5年ほどで交換が必要となります。
また、塗料についてもサイディング材ほど長持ちではなく、7〜8年ほどで塗り替えが必要です。
以上を踏まえるとサイディング外壁の耐用年数は、長くても10年前後とみておいた方が良いでしょう。
サイディング外壁を劣化させる原因
サイディング外壁は経年劣化の他にさまざまな原因で劣化が進みます。もっとも大きな原因の一つが、雨や風、太陽光といった自然現象によるものです。
最近では酸性雨という言葉も耳にしますが、そもそも雨は自然に降るものでもやや酸性を帯びています。したがって、長期間の降雨に晒された外壁は確実に劣化が進んでいるのです。加えて、風が吹きつけることで劣化のスピードはさらに増していきます。
さらに、太陽光による紫外線の影響も侮れません。
特に南に面している外壁は紫外線の影響を長く受けるため劣化が早い傾向にあります。
このような自然現象に晒されている外壁を長持ちさせるためにも定期的なメンテナンスは必要なのです。
サイディング外壁を長持ちさせるメンテナンス方法
では、サイディング外壁を長持ちさせるにはどうすればよいのでしょうか?
結論から言えば、プロによる定期的なメンテナンスを行っていく必要があります。ここで言うメンテナンスとは、シーリング材の交換や塗料の塗り替えなどです。
前述したように、シーリング材や塗料はサイディング材に比べて耐用年数が短いため、5年から10年ほどでメンテナンスが必要です。
シーリング材が割れている、塗装の表面がはがれてきた、外壁の表面を手でなぞると白い粉がつくなどの劣化現象に気づいたら、早めに業者に見てもらうようにしましょう。
サイディング外壁におすすめの塗料
サイディング外壁を長持ちさせるには塗料選びも大切です。外壁の塗装でよく使用される塗料には大きく分けてシリコン塗料と弾性塗料があります。
このうち、サイディング外壁の塗装に使用される塗料としてもっともポピュラーなのがシリコン塗料です。
一方で、弾性塗料はモルタルやコンクリート外壁などの塗装に使用されます。
シリコン塗料の特徴は、シリコン系の合成樹脂が主成分であるため、熱に強く耐久性が優れていることです。そのため、シリコン塗料は、耐用年数が8年から10年と弾性塗料に比べても長くなっています。
また、価格も安価であることからコストパフォーマンスに優れた塗料といえるでしょう。
まとめ
サイディング外壁は丈夫で長持ちですが、それでもプロによる定期的なメンテナンスは必要です。特に、シーリング材や塗料は傷みやすいので修繕工事は欠かせません。外壁でなにか異常が見受けられた場合は、すぐに業者に相談しましょう。
また、なにも異常がない場合でも10年を目安にメンテナンスを依頼することをおすすめします。