家の外壁にひび割れが入ってしまうことは、よくあることですが、放置しておいてもよいものなのか、補修するべきなのか悩んでいる方もいるかもしれません。
補修は自分でできるものから業者に頼むべきものまでありますが、実際に業者に頼んだらどの程度の費用がかかるのか気になるところですよね。
そこで今回は、外壁のひび割れの原因や放置するリスク、補修方法やかかる費用などについて解説します。
外壁のひび割れの原因
外壁のひび割れの原因は、主に三つ考えられます。
一つめは、経年劣化です。太陽からの紫外線や風や雨、また、気温や湿度の変化にさらされ続けることにより、外壁の素材は傷んでいきます。そのことが、ひび割れにつながるのです。
二つめは、地震によるものです。大規模な揺れの場合はもちろんですが、年に数回は起こる小規模な地震も家に影響を与えます。その結果として、外壁のひび割れが起こる場合もあるのです。
三つめに考えられるのは、工事業者の施工不良です。塗装の方法が間違っていた場合や手抜きがあった場合などです。
外壁のひび割れを放置するリスクとは
外壁のひび割れは、最初は塗装に入った小さなひびから始まる場合がほとんどです。しかし、放置しておくとひびは次第に大きくなり、外壁の内部にまで達していきます。そうなると、雨水が浸入しやすくなりますので、外壁が腐食し剥がれ落ちやすくなります。
また、湿った木を好む白アリが住み着くようになることもあります。こういったことが進んでいくと、居住スペースへの雨漏りも起こり始めます。こうなってしまうと、補修にかかる費用も大きい金額になってしまいます。
外壁のひび割れの補修方法
外壁のひび割れの補修には、まず、モルタルやコーキングで穴埋めをし、その後に塗装するという方法がよく使われます。また、DIYで補修をする場合には、セメントの粉を噴射するスプレーがホームセンターなどで売られていますので、それを利用するという方法もあります。
ただし、この方法が使えるのはひび割れがまだ細い場合だけです。この細いひびのことを「ヘアークラック」というのですが、ヘアークラック以上の大きさであれば、最初から専門業者に依頼したほうがよいです。
また、DIYでの補修はあくまで応急処置と考え、家を長持ちさせるためにも、専門業者に依頼することをおすすめします。
外壁のひび割れの補修費用
専門の業者に依頼した場合、外壁のひび割れの補修にかかる費用の目安は、1ヶ所であれば、1~10万円くらいです。30坪くらいの家であれば、だいたい60~120万円くらいです。ざっとですが、塗料代が、20~50万円、人権費と工事費が40~70万円です。
工事費にはひび割れや削れなどの補修代金や塗装代金の他に、足場代や高圧洗浄代、養生代、ゴミ処理代金なども含んでいます。使う塗料や建物の構造などによって大幅に違いがあります。依頼する際には、必ず見積りをもらうようにしましょう。
複数の業者に見積りを依頼することで比較検討ができ、納得のいく業者を選ぶことができます。その際、見積りに足場代は含まれているのかなど、どのような項目が入っているのかを確認しておくことも必要です。
塗装業者よっては保証を受けることができる場合がありますので、保証期間や保証内容についても確認しておくようにしましょう。また、塗料の不具合で損傷等が起きた場合には塗料メーカーの保証の対象となる場合があります。
また、地震保険に加入している場合には、損傷の原因が地震であることが明らかな場合には、地震保険を使うことができますので、保険会社の担当に確認するようにしてください。
まとめ
今回は、外壁のひび割れの原因や放置するリスク、補修方法やかかる費用などについて解説しました。
家の外壁にひび割れが入ってしまうことはよくあることですが、放置してしまうと思わぬリスクが生じることもあります。
補修は自分でできるものから業者に頼むべきものまでありますが、専門業者に頼む場合には当然ではありますが相応の費用がかかります。必ず複数社から見積りを取るようにし、説明をしっかりと聞くようにしましょう。
損傷の原因によっては、地震保険や火災保険の対象となるものもありますので、修理する前に業者に相談のうえ、保険会社に査定してもらうようにすると、費用負担が大きく削減できる可能性もありますよ。