家の外壁は降り注ぐ紫外線や雨・風などに365日毎日さらされており、少しずつ経年劣化しています。
外壁塗装の剥がれの原因にも種類があり、補修するのにも自分でやるべきなのか業者に依頼するのか悩みますよね。
この記事では外壁塗装の剥がれの原因や補修方法、DIYでやる場合や業者に依頼するときの費用について紹介していきます。
外壁塗装の剥がれの原因とは
外壁塗装がはがれるのには、二つの原因があります。一つは施工不良、そしてもう一つは経年劣化です。
施工不良にもいくつか工程がありますので、一つずつ詳しく見ていきます。
塗料の下塗り不足
外壁塗装の施工は、下塗り、中塗り、上塗りと計3回行うのが基本です。下塗りの役割は外壁の下地と塗装を密着させることです。
下塗り塗料が不足していると、密着不良となり塗装の剥がれが起きてしまいます。
また、塗装の劣化状態は家や環境によって異なるため、劣化がひどい場合は塗料を予想以上に吸い込むので、基準以上の塗料が必要となります。
塗料の乾燥不足
外壁塗装には多くの場合水性塗料が使用されています。水性塗料は半分以上が水でできており、その水を蒸発させて残った樹脂で塗膜を形成します。
乾燥不足による塗膜の形成不良は剥がれの原因となるので、塗料メーカーの仕様に従って、工程ごとに塗膜を完全に乾燥させることが重要です。
経年劣化
塗装後おおよそ10年前後ではがれが生じた場合には、時間の経過によって塗膜(塗料の膜)が劣化したことが原因の可能性が高いです。
経年劣化による剥がれは塗装を施している外壁にはいつかは必ず生じる劣化症状です。
どのぐらいで外壁塗装にはがれが生じるかは、塗料の種類や周辺環境によって異なります。
外壁塗装の剥がれの補修方法
実際に外壁塗装の剥がれが発生したらどうすれば良いのでしょうか。補修方法についてご紹介します。
塗装を行った業者に再度依頼する
一番良いのは前回塗装してもらった業者に現状を見てもらい必要な処置をしてもらうことです。
塗装業者に診てもらえば、「本当に、外壁塗装がはがれているのか」「すぐに補修が必要なのかどうか」などがわかります。
無料診断をしている外壁塗装の業者もありますので、このようなサービスを利用してみるのも一つの手です。
DIYによる外壁補修方法
簡単にDIYでの補修の手順を紹介します。まずは剥がれた部位をホースや高圧洗浄機で洗い、金属ヘラやサンドペーパーで古い塗装を剥がします。
ホームセンターなどに売っている塗料の下塗りをしましょう。完全に乾いた後、上から更に塗装をすれば補修は完了です。
素人の作業なので、1年程度で剥がれてしまう危険性があり、結局メンテナンス費用がかかってしまうこともあります。
補修箇所が少なくても、基本的には業者に依頼することをおすすめします。
剥がれ外壁塗装の補修費用
外壁塗装の剥がれを補修する場合の費用は、その度合いや範囲によって大きく異なります。
建物工事の中でも外壁塗装は値段がわかりづらい工事の一つとされています。なので、ここで紹介するのはあくまでも目安だと思ってください。
業者に依頼する場合
約30坪の外壁塗装をした場合の費用相場が60〜120万円ほどになります。
外壁塗装の補修の内訳を大まかに分けると次のようなものがあります。
- 足場の組み立て
- 高圧洗浄
- 下地補修
- 下塗り
- 塗装
なぜこんなに費用の幅があるかというと、家の大きさや環境、壁の種類によるためです。業者に依頼する場合は見積もりを出してみるのがいいでしょう。
DIYで補修をする場合
DIYで外壁塗装の補修をする場合は約30万円~50万円ほどになります。
- 足場設置は約10万円後半
- ペンキ、塗装道具一式で20万円前半~40万円
DIYでも必ず足場を設置して、安全に塗装ができる環境を作りましょう。
下地処理に必要な補修用の材料や刷毛・ローラー、養生用のテープ、塗装はホームセンターで購入できます。
まとめ
外壁塗装の剥がれの原因や補修の処法についてご紹介しました。建物工事の中でも外壁塗装は値段がわかりづらい工事の一つとされています。
業者に頼む際は見積もりをしてみましょう。DIY でやる際にはホームセンターで道具は揃いますが、安全面や予算と相談しながらやりましょう。