自宅の外壁塗装を行うときに良く出てくるワードがサイディングです。果たして、サイディングとは一体何なのか、その種類やメリットについて取り上げてみます。
家を長持ちさせるためには、定期的に塗装の塗り替えが必要になりますが、適切な時期や季節や費用などを紹介します。さらに、外壁塗装を業者に依頼する注意点もピックアップします。
サイディングとは何か
サイディングとは、外壁に貼り付けるパネル状のボードのことをいいます。
かつては砂とセメントとを水を練りながら作られる外装材のモルタルが主流でしたが、1990年代になるとサイディングによる外壁塗装へと変化していきました。何故なら、モルタルに比べてサイディングは軽量であるからです。
サイディングには材質によって窯業系や金属系、木質系や樹脂系と大きく4種類に分けることができます。
モルタルの重量と比較すると、窯業系サイディングは約半分、金属系サイディングは約10分の1とかなり軽量です。軽量の素材である方が建物に対する負担が軽減され、家が長持ちするというメリットがあります。
4種類あるサイディング材の中でも、最もよく使われる素材は窯業系です。その理由としては、耐火性に優れているという点が挙げられます。
また、見た目が美しくレンガ造りのような重厚感を与えるという理由で窯業系を選ぶケースも少なくありません。一般的な戸建て住宅の約4分の3が窯業系を採用していることから、かなり普及していることが分かります。ちなみに窯業系の次に用いられる素材が金属系です。
サイディング材の塗り替え費用や時期について
サイディング材は紫外線や風雨、暑さや寒さなどといった外部の環境の影響を受けることで劣化します。いくら耐候性のある外壁塗装を施したとしても、永久にその効果が持続するわけではないことは知っておくと良いです。つまり、定期的がメンテナンスが必要になります。
同じ外壁材を使っていても周りの環境で劣化速度は異なりますが、新築から約10年周期で塗り替えるのがベストといわれています。
サイディングに塗装を行う場合、気になるのがその費用です。一般的にサイディング塗装にかかる費用の内訳は、塗料や養生などの材料費や足場の費用、人件費やその他の費用となっています。材料費や足場に約2割ずつ、人件費やその他の費用に約3割ずつかかります。
具体的な費用は塗料のグレードや家の形状などで異なりますが、あくまでも目安として、2階建てで外壁面積約170平方メートルの住宅のケースを挙げます。一般的なアクリルシリコン塗料を使用した場合で、約125万円程度の費用が必要です。
ところで、外壁塗装を行うのに適切な時期はいつ頃なのかと疑問に感じる人が少なくありませんが、一般的に外壁塗装にベストな季節は春(3~5月頃)と秋(9~11月頃)といわれています。
何故なら、この時期は塗料の乾燥が早いだけはなく、気候的にも安定していて作業が進めやすいからです。
外壁塗装を行うときの注意点
家を長持ちさせるためには、サイディング材の塗装を定期的に塗り替えることが肝心です。
一般的には塗装業者に依頼して作業を行いますが、その際には注意点があります。それは依頼する時期の気温や湿度です。一般的に外壁塗装を行う気候的条件は、気温5℃以上かつ湿度85%以下のときといわれています。つまり、真冬や梅雨の時期は作業することができないので注意が必要です。
また、春や秋がベストですが、依頼者が多く混み合うことがあるので、早めに見積もりを取ってもらって作業の予約を入れることが肝心です。
まとめ
サイディング材への塗り替え時期は、外壁材や塗料によって変わってきますが、およそ10年周期で行うのがベストです。
費用は塗料のグレードや家の形状によって異なりますが、最低でも100万円以上すると考えておくと良いです。さらに塗装に適した季節があり、ベストシーズンになると混むことがあるので、早めに見積もりと予約を取ることが肝心です。