外壁塗装の正しい剥がし方とは?

外壁塗装の正しい剥がし方とは?

新築の頃は綺麗だった家の外壁も、年月が経てば老朽化していきます。

外壁によって家の見た目も大きく違ってくるため、すみやかに外壁塗装の工事に入りたいものですが、塗装前に古い外壁塗装を剥がすという作業をしなければいけません。

この記事では外壁塗装を剥がす必要性や剥がし方、使用するもの、注意点などについて紹介します。

外壁塗装を剥がす必要がある場合とは

外壁塗装の前には塗膜の下地処理を行いますが、その中で外壁塗装を剥がす作業も含まれます。これは以前の外壁塗装時に塗った古い塗膜を剥がす処理で、下地に塗料が密着しやすくするために行います。

そもそも塗料は外壁にピッタリと密着することで、外壁を長期間守り続けられるのですが、密着できていなければ数ヶ月程度で塗膜が剥がれたり、塗膜表面にひび割れが生じるなどの施工不良を起こします。

これでは時間をかけて工事をした意味がありません。塗料を密着させて耐久性の高い塗膜を作るためにも、外壁塗装の剥がしは大事な作業となるのです。

外壁塗装の剥がし方

外壁塗装の剥がし方には3種類の方法があります。

1つ目はディスクサンダーという電動工具を用いる方法で、工具に取り付けた砥石を塗膜に当てると削れる仕組みになっています。

2つ目は高圧洗浄機やヤスリを用いて物理的に洗い落とす方法です。高圧洗浄機は強力な水圧で汚れを吹き飛ばす機械で、塗膜も高圧水を当てることで一気に剥がれ落ちます。

ちなみに外壁塗装をするにあたって、塗膜以外にホコリや錆、カビなども落としておく必要があるため、素地に付着している汚れを落とす意味でも高圧洗浄機は必須のアイテムと言えます。

3つ目が剥離剤という有機性の溶剤を用い、塗膜を柔らかくして剥がすという方法があります。

外壁塗装を剥がす際に使用するもの

ディスクサンダーや高圧洗浄機はホームセンターやインターネット通販で購入可能です。

ディスクサンダーは5,000円~20,000円、高圧洗浄機は10,000円~30,000円程度の製品が一般的ですが、費用を抑えるためにはレンタルしても良いかもしれません。ちなみにディスクサンダーで塗膜を削る際に大きな音が出るため、耳栓も用意しておいた方が安心です。

剥離剤を使う場合は、薬剤を塗膜部に塗布するための刷毛やブラシ、ドロドロに柔らかくなった塗膜を落とすためのケレン棒も必要になります。

また、薬剤が体に付着したり臭いを嗅ぐと健康被害を起こす恐れもあるため、防毒マスクやゴーグル、ゴム手袋も準備しておかなければいけません。

外壁塗装を自分で剥がす場合の注意点

ディスクサンダーや高圧洗浄機を使う時はかなりの騒音が出るため、作業をする前に近所の方へ事情を話しておくことが大切です。また、剥離剤を使う場合は、取扱いに注意が必要です。

剥離剤にはジクロロメタン系と非ジクロロメタン系の2種類があるのですが、より効力が強いのがジクロロメタン系の剥離剤です。

一般的に多く流通しているのはアルコールが主成分の非ジクロロメタン系で、環境にも考慮されています。ただし、有害物質が含まれており、シンナーのような臭いもするため、マスクをして体に付着しないよう気を付けなければいけません。

剥離剤は配合されている成分によって塗膜の落ち方も異なり、効力が弱すぎては塗膜が全く落ちない可能性もあります。一方で剥離剤が強力すぎても、塗膜が落ちすぎて塗装が上手くできなくなります。

使用する箇所の素材と相性が良く、かつ一定の効果を発揮する剥離剤を選ぶことが大切です。

まとめ

外壁塗装をする際に、古い外壁塗装を剥がさなければいけない理由についてお伝えしました。

新しい外壁を長持ちさせるためにも下地処理は必須の作業で、ディスクサンダーや高圧洗浄機、剥離剤を使って剥がす方法があります。

どの方法が一番合っているか、やりやすいかを検討し、隅々まで丁寧に処理しておくことが大切です。

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